今年も桜が咲きました。

ここ数年、季節の花の開花がずれているように思う。今年も既に山にはツツジが咲いていて、以前は5月の連休に咲く花なのにと思っていたのに、自分でも早く咲くことに慣れつつあることが少し寂しい。

環境に適応する能力があると言えば良いのだろうが、やはり気候変動を感じずにはいられない。

自分は祖母や曾祖父母など、子ども時代家族に年配者が多くいて、これが咲いたらとか昔乍らの習わしを多く聞いた育ってきた。この年齢になってもお供が元気な間は全て任せていたので、自分が農業に携わることはなかったのだけど、最近お供の体力や年齢から今までと同じ農作業が難しくなってきていて、今年初めて畑仕事を一部手伝うことになった。難しい。やり慣れていない作業はとても難しく、農業初心者にはかなり厳しい。それでも、いろいろ知人からアドバイスをもらったり、ネットで調べたり、素人なりに何とか与えられた課題を熟す。しかし、お供には不服なことがあったり、口喧嘩をしながらの作業となった。

そんなスタートの春。それでも桜が咲き、あちこち写真を撮っている人たちを横目に少し遅れて自分も桜を眺める。

時間の流れを感じた今年、あと何回自分には桜を眺める時間があるだろうか。

桜の花のように、美しく、儚く、そして潔く。ぽんと背中を押されている気がしている。まだまだだよと。