同時に複数の方々の話を正確に理解できる人物。
聖徳太子。
今の時代に、こんな政治家がいらしたら良かったのに。
聖徳太子が建立したとされる、日本最初の観音霊場。兵庫県宝塚市にある中山寺。
紫陽花の季節。
あちこちに地植えされているのではないけれど、鉢植えが無数に置いてあり、とても美しく開花していた。
夕方5時前に参拝に訪れた為、本堂まで足腰に不安のある方用のエスカレーターが用意されているけれど、全て停止になっていて、境内の中にある全てのお手洗いも鍵で扉が開かないようになっていた。当たり前のことではあるかもしれないのだけれど、まだ境内の中には子供連れの方やご年配の方が多くいらして、とても残念な気持ちに。自分の思いだけではあるけれど。
それでも本堂まで行き、お参りする。
平穏であればいいなと思う。世界も日本も。
穢れたものが多くあることを知れば知るほど人間の弱さを知る。誰もが最初から穢れたものを心に持って生きてきたのではないと思うけれど、欲と言う名の穢れがいつの間にか掠めて自分を追い詰める。その穢れが大きいか小さいかであって、誰の心にも潜んでいるそれは、時に大きな過ちを犯してしまうことがある。その一歩手前で気づくことが出来る人は、これから先も自分を戒めることが出来るのだろうけれど、過ちを犯してからでは時間は取り返せなくなる。
人を傷つけて楽しい人などいない。だからこそ、気付く強さを持たなければと思う。当たり前が当たり前でなくなった時、自分の中の時間が動き出してしまう。
それは止められない。
聖徳太子のように、10人の言葉を同時に聞いて正しく判断出来る力。
授かりたい。
止められない。だから、動き出す時間が穢れたものでないように。
自分で軌道修正できる人間でありたい。