お寺への参拝が修行となりました。

兵庫県姫路市にある書写山。そこはロープウェイで登り、少し歩くとお寺の参拝料を納める関所(そんなイメージだったんです)があり、そこで参拝料と一緒にバス利用料を支払えば良かったらしいのですが、歩きました。

最初は、1km程なので時間をかければ大丈夫くらいの感覚だったのですが、歩き始めてしばらくすると急な斜面の続く山登り。少しだけ歩けば普通の平面の道になるだろうと楽観的に考えていたところ、続く続く。ようやく下りだと思ったとたん、今度はかなり急な下り。せっかく登ってきたのにまた下るのかと思っていたら、見えてきました。

圓教寺。そのお寺は階段をかなり上った上の方に建っていて、見上げなくてはいけない。下から見た境内は、空の色、森の色の中に美しく映え、疲れたけど参拝出来て良かったと思わせてくれます。

いつも通り、普通であることと道中の安全に感謝をし、記念にお守りとお札を頂いて帰ろうと順番を待っていたら、隣で一人の女性が赤い手帳のようなものをリュックから出され、その手帳にものすごい達筆で筆を走らせるお寺の方。思わず見とれてしまいました。後で調べたら『御朱印帳』と呼ばれるもので、今、流行っているのだとか。なるほど、一瞬で魅了され、自分も集めてみたいなと思ってしまいました。

もう少し『御朱印帳』について調べてみて、自分に収集する時間や気持ちの持続が出来るかを考えてからにしよう。でも、思いもしなかった世界を知ることが出来る機会が得られたことは幸せだったな。

帰り道、まだ上手に鳴けない鶯が鳴いていました。口笛で泣き方を教えてあげながら歩いて下る。鶯もどんどん上手に鳴けるように。

自然の中の小さなひととき。