自分たちが出会ったのは、今から40年近く時を遡った日だった。

当時のお前の写真が出てきて、あぁ、こんなダサいヤツだったと笑ってしまったけれど、懐かしく、そして寂しく思い出した。

昨日は晴れていて、車を走らせていても心地よい暖かさで、こんな穏やかな日がずっと続いていくものだとずっと思っていた。こんな風に、こんなに早くやってくるとは思ってもいなかった。自分たちの会社を興したのはまだ12年、それでも12年も過ぎたのだなと思いながら、いつの間にか仲間も増えた。若い力たちがこの場所で共に歩み始め、お前の残した様々な技術や知識を受け継いでくれている。40年前の自分たちの様に。あの日のお前の様に。

自分たちは諦めていない。だから、諦めるな。

またいつか、懐かしく笑いながら思い出話でもするか。