『とんぼ』が二匹。
目の前の空中を飛んでいて、秋?と思ってしまいました。今日は蒸し暑い日ではありましたが、暑さを比較すると少し和らいでいた日だったかもしれません。
本社の前に植えた無花果の木が、昨年ツルツルな位に伐採したのに、物凄く背高のっぽに成長し、しかも、実を付けるのが枝の先端だけと言う、とても不思議な育ち方。それでも、会社の前の歩道を歩く方が、手の届く範囲の無花果を持ち去られ、本当に届かないところに数個、実が残っております。それでも、その実がほのかに朱を帯びると言うことは、秋なのかな?と思っています。自然ってすごいな。どんな状況でも季節をしっかり感じることが出来る力を持っているのだから。
未だ新型コロナが終息どころか猛威を振るっている中、確かに、学校が夏休みに入ったと同時期位に、日本海が近いわが社の近くの道路を走る車が増え、コンビニでもスーパーでも、多い時は7・8人で買い物されていることも多々見かけ、全国からすれば感染者もまだ少ない方ではありますが、徐々に感染者数が増えつつあるこの町。そこで息づく自分たちにも、訳の分からないメールや郵便が届いたりして。その中のお話をひとつ。今流行りのM&Aの某企業様が、とても熱心にそれらをお届け下さるけれど、将来的に必要な時がくるかもしれませんが、今現在の弊社はそれを考えていないのですが、そこに記載されている相手方企業様の大まかな、大まか過ぎる位の資料があって、それを見て驚いている状態です。これ・・・話を聞く企業がどれだけあるの?
例えば、年商20億と言えばとても素晴らしい業績だと思います。けれど、そこで働く人の数が300人だとしたらどうでしょうか。それでその企業は成り立つのかどうか。年商数億の事業をされている社長とか、よくテレビとかでも耳にすることはありますが、年商とは売上のこと。単価の高いものを売り買いしているお仕事なら年商は高くて当たり前です。問題は、年商ではありません。例えば単純計算すると、売上を働く人の数で割ると1人当たりの売上が計算出来ます。けれど、それはあくまで1人当たりの売上。利益ではありません。売上=利益の企業が存在するのかもしれませんが、そんな企業はほぼゼロに近い。あり得ないと思うけれど、とても利益率が高いご商売と考えて、利益率が50パーセントあると考えて計算したとしても、売上20億で300人も従業員がいたとしたら、その企業は優秀と言えるのでしょうか?1人当たりの売上660万円、50パーセントの利益率と考えて330万円の利益。それを全部従業員の給与と考えても、幸せとは言えないのでは。
そんな資料が届いて、どう反応して良いのかとても複雑です。詐欺の一種なのか、真剣なお話なのか・・・さっぱり意味が分かりません。自分たちが、それほど凄いと思っているわけではありませんが、この単純計算からはじき出した結果としては、弊社の社員を路頭に迷わせることになる結果しか想像できない。以前、インスタに一言書いたことがありますが、100人と5人、単純に人数で企業の良し悪しを決めてほしくない。100人いても、全員が同じ仕事力でなければ意味がない。5人しかいなくても全員が戦える仕事力を持っていれば、100人の企業にも負けない。自分たちが目指すのは、大企業ではありません。確かに人数が足りないから請け負えない仕事もある。けれど、全員が戦える力を持つ企業になりたい。そんな魅力的な企業になれたら、この10周年も楽しくなるに違いない。まだまだそこには辿り着けていないのですが、ここから一歩、前進出来るようがんばりたいです。