ここ二日、夜帰宅する車の中から空を見上げると、地上を覗いている小さな月と遭遇している。
小さいけれどとても美しく輝いているそれは、これまでも、これからもそこに存在していて、今も昔も知っているのだと思うととても不思議な感じがする。
今の地球はどんな風に見えますか?
仕事柄、自宅でテレワークでは対応しきれないので、通勤する人がずいぶん少なくなったいつもの通勤路を、今までと何ら変わらず通勤し、いつもと同じように仕事をする。そんな中でも、電話の数が減ったり、お取引先様からの休業のお知らせを受け取ったりして、やはり新型コロナの影響があるんだなと実感する毎日。自分たちも例年ならカレンダー通りのところ、29日から6日まで社員を休ませることになった。その中でも自分の仕事は裏方のものを多く受け持っているので、まるまるの休業は出来ないのだけれど。
どさくさに紛れ、自分たちの信じるものにも陰りがあり、人間不信にも陥ることも出てきた。信じていても、簡単にその関係は崩れてしまうのだと思うことがあった。
人は、誰かから受けた悪いことは忘れない。でも、自分が与えた悪いことは忘れてしまう。
他人を見て自分の襟を正すことにしようと考え直すことにする。そんなところにとっぷり浸かっているいる場合ではないのだから。自分たちの出来ることから、何度でもスタート地点に戻っても構わない。いつかまた、その位置までたどり着くことが出来ればいいのだから。
何度でも、挑戦すればいいのだから。
今夜もまた、小さな月と出会えるかもしれない。今の自分たちをしっかり見ていてほしい。いつかまた見上げた時、自分たちを照らしてくれる光が輝いているといいと思う。