子供の頃、お寺の境内横にあるトトロの森のような小さな空間が好きで、よく遊んでいました。苔の生えている木々が夏の日差しを遮って心地よい涼しさだった場所。大きな椎の木があって、椎の実がちいさな手にいっぱいになるほど落ちていて、宝物を拾ったように思っていました。

そうそう、椎の実って食べられるって知っていますか?フライパンで炒ると香ばしく、お菓子とは違う、自然の美味しさなんです。

苔の生えた木に穴があって、その穴の中には不思議の空間があると信じていたあの頃。子供ってすごいなって思うんですが、絵本や本の世界と現実の世界が空想と言う人間の持つ能力で融合され、無限の世界が家の近くで広がっていました。

そんな子供の頃の記憶からなのか、今でもお寺や神社、小さな森のような場所、空気の流れを感じさせない場所が好きで、そんな場所を時間があれば行きたくなります。

京都の高山寺。

本当は紅葉の季節に参拝すると良いのかもしれませんが、山の中にひっそり本堂が見えます。その趣は、本来の人があるべき姿を教えられているのかなと思わせる静かなものでした。山の木々が空一面覆い尽くしているような、少し愁いを帯びたものでしたが、きっと紅葉の季節になれば、また違った一面を観ることが出来ると思います。

仏足石。

もっと近くで写真を撮ればよかったのですが、実はこの山、枯葉にそっくりな形の蛙がいます。もしかしてとっても貴重な蛙なのかな?でも、蛙、苦手なんです。近づけない。

けれど、小さな命が育まれるいる森は、大切にしていかなければと思いました。

蛙語を取得出来たら楽しいのに。ケロケロ(笑)