わが社の姫リンゴの花が満開。
今年もほのかに控えめに、優しい香りを漂わせ、秋の実りが待ち遠しい。
昔、五円がお札だった頃、そのお札に印刷されていた神社。
鳥取市にある宇部神社。
お金にご縁のある神社なのだそう。もちろん自分は五円札は使ったことはないけれど、亡くなった祖母の里は、祖母の父で15代目と言う旧家出身であった為、押し入れの中にはいつも古銭がたくさん置いてあり、小さい頃から使えるわけでもない古銭を眺めるのが好きで、遊びに行く度見せてほしいとお願いし、それらを眺めて楽しんでいました。
お金と言う意味での楽しみとは違い、その使えない古銭を眺めながら昔の時代を想像することが楽しかったのだけれど。
そのお札に描かれた神社。
この日は何か祭事が行われていたようで、多くの方が参拝されていた日。
学生の頃、それほどお金に執着していなかった自分は、財布の中に数百円しか入っていなくても遠出をする人間だったのに、年齢を重ねる毎にそれが出来なくなってしまいました。もちろん、今でもそれほど多くのお金を持ち歩くことはないけれど、さすがに数百円は難しい。いつからそんな自分になってしまったのだろう。とても残念な気持ちになる。学生の頃の自分に戻りたい。
祖母は古銭をとても大切にしていて、押し入れに置いていた小さな引き出し箪笥の中に隠すように保管していました。もちろん、その時代に五円札など使えず、ただ保管しているだけだったのだけれど。今思うと、その古銭には祖母の思い出が詰まっていたのかもしれない。見せることはしてくれたけれど、その古銭をあげるとは言わなかった祖母。今はもうその旧家は存在しない。その旧家を思い出すための、一つの思い出の品だったのかもしれない。
そんなことを思い出しながら、参拝をする。
正面からはとても急な厳しい階段。
この日は横の細い車道から神社のすぐ側にある駐車場まで車で移動させてもらいました。次は、この階段使いたい。お金にご縁を繋げるには、その険しさを乗り越えなければ。
努力しなければ、何も手に入らないと言うことなのかもしれない。