空を海を

勿忘草色の空と瑠璃紺色の海。

この世界にはこんなにも綺麗な色が存在している。

その空と海の間の空間に掛かる大きな橋。

橋から覗くその空間は、とても美しい。それなのに、その空間へ吸い込まれてしまいそうな錯覚が、わずかな恐怖を与えてくる。気が付けば鳥肌が立っていた。

もしも、翼を与えられたなら、そんなちっぽけな恐怖など気づくことなく、空と海の間を目がけて飛び立てるのに。でも翼はない。それなら、車と言うハサミになって、空と海の間に切り込みを入れているつもりで走る。その裂け目からは、また新しい空と海の間が次から次に生まれてくる。

まるで、人の生きる道みたいだなと思いながら道中を楽しんで移動。

秋晴れの心地よい日。

香川県 善通寺。

「虚しく往きて実ちて帰る」

何も知らずに中国へ行ったけれど、ものすごく得る物を得て帰ってきたと空海は言った。20年の予定であったのに、2年で習得した密教。そんな空海の生誕の地。

遠い時代に生きた人々の考えたことが、とても長い時間を超えて、今の時代に残されている。それだけでも凄いことで、その声に、そっと耳を傾けることは悪くないと感じている。

出来るからと努力をしない人は、そこまでしか辿り着けないけれど、出来ないことが出来るようになる喜びを知っている人はとても魅力的だ。空海は、そんな人だったのではないかと思う。

没頭できる何かを持っていることはとても素晴らしく楽しいと思う。

空海に会いたい。

帰りの瀬戸大橋。聴色と水浅葱色の空が、なんとも柔らかい夕焼けを醸し出し、今、その場で見ることが出来たことが幸せに感じた1日の終わり。

天気が良くてよかった。

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