凌雲

空高く飛ぶ鳥は、人も山も凌いで何を目にしているのだろう。

朝の冷え込みが急に厳しくなってきて、なかなか目が覚めない休日。以前から参拝したかった神社へ。

石清水八幡宮。

多くの名将が参拝したと言われる神社。男山と呼ばれる山の上にあり、参道はかなり長く階段も多い。

でも、足腰に自信の無い方でも大丈夫。ケーブルカーが行き来していて、片道200円で乗ることが出来ます。

それでも、参拝するには長い参道を歩きたいと思い、ひたすら歩いて登る。急な階段も数か所あるけれど、比較的緩やかな場所もあり、苦楽を存分楽しめる道で、道中にはかなりの大木が並び、時折鳥の鳴き声も聞こえ、心地よく歩くことが出来ました。

登った先には、大きな石の鳥居。その先には、お百度参り用の一ツ石と呼ばれる場所があり、その石の上にお賽銭が複数置かれている。何やらおかげがあるのかなと思って、自分もそこへお賽銭を置き、手を合わせる。

自分は何に勝負して勝ちたいのだろう。

勝ちたいものは多くある。けれど、その域に達していないから勝てないのであって、それはお願いして手に出来るものではないなと我に返る。

凌ぐ力を授かりたい。

何かに勝つより凌ぐことは難しいと思う。けれど、日本人は昔から凌ぐことに秀でている。戦国時代の武将なども、簡単に天下を取っていたわけではない。多くの困難や苦境に立ちふさがれても、凌ぐ力のある武将は生き残ってきたのだと思う。

途中で諦めてしまいそうになることも多くあるけれど、空を飛ぶ鳥のように、雲をも凌いで飛んでいきたい。そんな力があると苦しいことも楽しさに変わる。今、ゆっくりでも歩けることに感謝しよう。

南総門を抜けると本殿が見える。この門と本殿と続く道は、願いを告げる道。本殿を見ながら告げることで、ご利益があるのだとか。なぜ正面じゃないんだろう。これにも意味があるらしい。神様へ背を向けて帰らないように建てられているのだとか。何とも細やかな心遣い。

帰りの駐車場の守衛さん方もとても親切で、帰りまで頭を深く下げてお見送りして下さった。最後まで心地よく過ごせた数時間。また来たい。

この日は空はとても晴れていて、穏やかな日差しが心地よい日だったけれど、空気はとても冷たく、冬の訪れを感じられた日。すぐそこに冬将軍が近づいているのかもしれない。

 

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